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: 「 ア (4) 」 : 茶の湯の銘 大百科 :

▼ 旧ブログ 記事:2011/10/31 20:18 からの転載 ▼




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写真:【石橋静友堂 ねっと店】 茶入 「本能寺文琳」写  *笹田有祥*  [cir90016]
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10月31日 記

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・朝嵐 (あさあらし)
……… 朝に強く吹く風


・浅井肩衝 (あさいかたつき)
……… 名物、古瀬戸茶入の銘。浅井左馬が所持したことから。のち前田家に献ぜられた。挽家の字形は遠州の筆、箱は前田利常の墨書と伝わる。


・朝比奈 (あさいな・あさひな)
……… 名物、黄瀬戸茶碗の銘。高台脇に朱漆で「アサイナ」と宗旦の直書があり、江岑宗左が箱書している。豪放な作行から、和田義盛の子 朝比奈義秀になぞらえた命銘とも言われる。 ・狂言の一。閻魔が朝比奈義秀を地獄に落とそうとするが、逆に引き回され、その供をして極楽に案内する。


・朝顔 (あさがお) 【秋】
……… 江戸時代 以降、鑑賞用として栽培され、「朝顔売り」も盛んに。7月初め、東京入谷の朝顔市は盛大。 ・桔梗・槿花のこと。
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・朝鴉 (あさがらす)
……… 長次郎作 黒楽茶碗 の銘。「貧僧」と宗旦が命銘し、仙叟宗室がこれを改名した との箱書がある。京都 日野又右衛門の所持の時、ゆえあって長次郎作「濡烏」と箱を入れ替えたという。大正11年 益田鈍翁の蔵となる。
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・浅黄帯 (あさぎおび)
……… 梅鉢手 絵高麗茶碗の銘。湯木美術館蔵。
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・朝霧 (あさぎり) 【秋】
……… 一般には 春は霞、秋は霧、と区別する。また、朝曇(あさぐもり)は 【夏】 の季語。
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・朝倉文琳 (あさくらぶんりん)
……… 大名物、漢作唐物文琳茶入 の銘。別銘 「本能寺文琳」「三日月文琳」。朝倉義景の所持による。また、織田信長が本能寺に寄進したことによる。また、釉抜けの景色から。本能寺を出、のち松平不昧の所持となる。
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・浅茅 (あさぢ) 【秋】
……… イネ科の多年草 茅萱(チガヤ)のこと。それが丈が低く、あるいは疎らに生えている様子。


・麻地 (あさぢ)
……… 名物、藤四郎肩衝茶入 の銘。一名に「鍋島肩衝」。麻地=浅茅は、茶入の景色からの命銘と思われる。肥前藩主 鍋島家に伝来し、明治維新の頃、松浦鎮信家に譲渡された。


・浅茅肩衝 (あさぢかたつき)
……… 大名物、古瀬戸肩衝茶入 の銘。その景色を、新後撰集の 「色かはる野辺の浅茅におく露を 末葉にかけて秋風ぞ吹く」 との連想により。挽家は 遠州と玉室和尚、箱書は遠州の筆。前田利家の所持となり、富士茄子・大講堂釜と共に 加賀前田家の三名物と呼ばれた。


・浅茅茶杓 (あさぢちゃしゃく)
……… 珠光名物 の竹茶杓で、珠徳の作とも言われる。
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・朝露 (あさつゆ) 【秋】
……… 朝に置く露 ・雲州名物、本手魚屋茶碗 の銘。箱蓋裏に色紙を貼り、「ながめあかすのきばの杉の木間より をのが色わく花の朝露」 と不昧が書付ている。


・朝凪 (あさなぎ) 【夏】


・朝寝髪 (あさねがみ)
……… 名物、古瀬戸肩衝茶入 の銘。置形が黒髪の乱れた様に似ることより、遠州が古歌に因んで命銘。


・浅野 
……… 丈の低い草が生える野原。


・浅野井戸 (あさのいど)
……… 名物手井戸茶碗 の銘。浅野家に伝来したことによる。もと仙石秀久の所持であったと、桑山宗栄の添状にある。のち加賀前田家に移り、自昌院が輿入れの際、安芸広島藩主 浅野家へ持参した。


・浅野肩衝 (あさのかたつき)
……… 中興名物、古瀬戸肩衝茶入 の銘。浅野某が所持したことに因み、遠州が 新葉集の「いかにせむしのぶとすれどねにたてて 浅野の雉子かくれなき身を」の歌をひき、命銘した。淀藩主稲葉家に伝わり、明治に至って 松浦家へ移った。



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