: 河井寛次郎 記念館 2 :
▼ 旧ブログ 記事:2008/09/20 19:06 からの転載 ▼
私の勝手な解釈で、記念館を、簡単にご紹介しましょう。
(訪問者それぞれに「私の寛次郎記念館」という思いが宿り、自分なりに解釈していることでしょう。
「自分」というのは、寛次郎さんのキーワードの一つでもあります。
「勝手な解釈」を喜んで受け入れてくれそうな、そんな場所です。)
前頁<写真1>
館内にある寛次郎さんの写真パネル。人柄・思想がにじみ出ている。
前頁<写真2>
玄関から奥に入ったトコ。「受付」付近。
囲炉裏があって、多くの人と酒を酌み交わせるように?広い。
ほんの小さな、たとえば火箸まで寛次郎のデザイン・作。
美意識がすみずみまで行き届いている。
生きるって、暮らすって、こんなにも素晴らしいことなんだ……再認識。
前頁<写真3>
素焼き窯。
半分室内・半分室外のような空間にある。内でも外でもないトコロ。
窯じたいが、寛次郎さんの彫刻作品に似た美しいフォルム。
神聖なので、注連縄をして、供物がある。
前頁<写真4>
中庭。
私が勝手に「マル」と呼んでいる石。寛次郎さんの「美」の象徴だろうか。それとも、
寛次郎さん自身の。
<写真5>
寛次郎さんは、「言葉」の人でもあった。寛次郎さんの言葉はスゴい。残された量もスゴい。
写真の掛物は『非草非人非木』。
<茶>という字を分解すると、草・人・木。
寛次郎さんの言葉は、「禅語」以上に「禅語」的であり、
禅語以上に、非禅語的でもある。すなわち、茶。
(寛次郎さんは、寛次郎的に・寛次郎として、
寛次郎式茶室で、抹茶を点てて飲んでいたようである。すなわち、茶。)
(写真は撮らなかったが)今回の、私に響いて来た「言葉」は、
「品物を買ってくる 自分を買ってくる」
という一語。
すべての「商品」に、美は、そしてそれを見出す自分は、宿っている。
<写真6>
家具・しつらえ……館内のほぼ全てが寛次郎さんのデザイン・作品。
(手先が器用だったようだ。)
そして何より、館のみなさん・館に流れる空気が、一番の作品。
<写真7>
離れにある、工房。
寛次郎親子が、仲良く並んで「蹴ロクロ」を蹴っていた。
博物館実習が終わってからも、
「展示替えをするから遊びにおいで」「この一部屋、好きに並べてごらん」「いいね。次回の展示替えまで そのままにしておこうか」と、シロートに任せて頂いた、一番の思い出の場所。
(あの経験が、現在に活かせてないのは、ご愛嬌……)
<写真8>
街中にあるとは思えない、その巨大な「登り窯」の、圧倒的な存在感!
あの柔和な寛次郎さんが、ここで火と戦っていたのか。
寛次郎的 空気をいっぱい吸い込んで、細い入口を戻り、
明日からの新たな自分に踏み出しましょう……
私の勝手な解釈で、記念館を、簡単にご紹介しましょう。
(訪問者それぞれに「私の寛次郎記念館」という思いが宿り、自分なりに解釈していることでしょう。
「自分」というのは、寛次郎さんのキーワードの一つでもあります。
「勝手な解釈」を喜んで受け入れてくれそうな、そんな場所です。)
前頁<写真1>
館内にある寛次郎さんの写真パネル。人柄・思想がにじみ出ている。
前頁<写真2>
玄関から奥に入ったトコ。「受付」付近。
囲炉裏があって、多くの人と酒を酌み交わせるように?広い。
ほんの小さな、たとえば火箸まで寛次郎のデザイン・作。
美意識がすみずみまで行き届いている。
生きるって、暮らすって、こんなにも素晴らしいことなんだ……再認識。
前頁<写真3>
素焼き窯。
半分室内・半分室外のような空間にある。内でも外でもないトコロ。
窯じたいが、寛次郎さんの彫刻作品に似た美しいフォルム。
神聖なので、注連縄をして、供物がある。
前頁<写真4>
中庭。
私が勝手に「マル」と呼んでいる石。寛次郎さんの「美」の象徴だろうか。それとも、
寛次郎さん自身の。
<写真5>
寛次郎さんは、「言葉」の人でもあった。寛次郎さんの言葉はスゴい。残された量もスゴい。
写真の掛物は『非草非人非木』。
<茶>という字を分解すると、草・人・木。
寛次郎さんの言葉は、「禅語」以上に「禅語」的であり、
禅語以上に、非禅語的でもある。すなわち、茶。
(寛次郎さんは、寛次郎的に・寛次郎として、
寛次郎式茶室で、抹茶を点てて飲んでいたようである。すなわち、茶。)
(写真は撮らなかったが)今回の、私に響いて来た「言葉」は、
「品物を買ってくる 自分を買ってくる」
という一語。
すべての「商品」に、美は、そしてそれを見出す自分は、宿っている。
<写真6>
家具・しつらえ……館内のほぼ全てが寛次郎さんのデザイン・作品。
(手先が器用だったようだ。)
そして何より、館のみなさん・館に流れる空気が、一番の作品。
<写真7>
離れにある、工房。
寛次郎親子が、仲良く並んで「蹴ロクロ」を蹴っていた。
博物館実習が終わってからも、
「展示替えをするから遊びにおいで」「この一部屋、好きに並べてごらん」「いいね。次回の展示替えまで そのままにしておこうか」と、シロートに任せて頂いた、一番の思い出の場所。
(あの経験が、現在に活かせてないのは、ご愛嬌……)
<写真8>
街中にあるとは思えない、その巨大な「登り窯」の、圧倒的な存在感!
あの柔和な寛次郎さんが、ここで火と戦っていたのか。
寛次郎的 空気をいっぱい吸い込んで、細い入口を戻り、
明日からの新たな自分に踏み出しましょう……