~ 茶之湯を未来へ ~
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: 「 ア (3) 」 : 茶の湯の銘 大百科 :

▼ 旧ブログ 記事:2011/08/29 21:42 からの転載 ▼




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写真:【石橋静友堂 じだい店】 3世 青木宗鳳 *茶杓 胡麻竹 鴫形 「三夕」歌銘  [kbt302715]
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8月29日 記

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・秋のこえ・秋声 (あきのこえ・しゅうせい)【秋】
……… 虫の音や、葉ずれの音 などの秋の音。空気が澄み、小さな遠くの音でも よく響く。
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・秋の暮れ (あきのくれ)【秋】
……… 一つには、秋の一日の暮れ方 のこと。また一つには、秋の終り 晩秋のこと。「三夕の歌」は、秋の終り を詠ったもの。
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・秋野棗 (あきののなつめ)
……… 利休が所持した棗。黒漆に秋草の蒔絵が施されている。のち 了々斎が「春野棗」を好み、一対として 写されることが多い。
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・秋灯 (あきのひ・あきともし)【秋】
……… 秋の夜の ともしびのこと。
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・秋の光 (あきのひかり)【秋】
……… 秋の景色・気分・気配のこと。古くは、「月の光」のこと。
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・秋の水・秋水 (あきのみず・しゅうすい)【秋】
……… 秋の澄みきった水。曇りのない、鋭利な刀 のたとえ。


・秋の山・秋山 (あきのやま)
……… 秋の色づいた山。 ・釘彫伊羅保茶碗の銘。冬木喜平次より薩摩屋宗朴に移り、京都三井家を経て平瀬家に入った。平瀬露香の箱書。益田鈍翁によって「老松」と追銘されている。 ・呉器茶碗の銘。「千家中興名物記」に、「秋山呉器、三木権太夫」と記されている。現在、所在不詳。
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・秋の山路 (あきのやまじ)
……… 覚入作 赤楽茶碗の銘。即中斎の命銘箱書。


・秋の夜 (あきのよ)
……… 中興名物 高取焼茶入の銘。伊勢物語の 「秋の夜の千代を一夜になぞらへて 八千代し寝ばや飽く時のあらむ」に因んでの命銘。飴釉と遠州形の耳が見所となっている。福岡藩主 黒田家で、高取焼茶入 「染川」と一対にして箱に収められていた。のち大阪 藤田家から井上世外へ伝わった。
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・秋の別れ (あきのわかれ)【秋】
……… 秋の果て、秋過ぐ などともいう。暮れゆく秋との別れを惜しむ語。


・秋葉天目 (あきばてんもく)
……… 名物、灰被天目茶碗の銘。仙台伊達家に伝来。内箱は政宗の、外箱は遠州の 書付と伝わる。堆朱天目台が添う。
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・悪太郎 (あくたろう)
……… 黒唐津 呼継茶碗の銘。 ・勇猛な男 のこと。 ・いたずらっ子のこと。
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・明烏・明がらす・あけ烏 (あけがらす)
……… 夜明けに啼く烏。 ・新内の代表曲 「明烏夢泡雪」の通称。 ・墨の隠語。 ・加賀前田家に伝来する香炉の銘。
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・あけの井戸天目 (あけのいどてんもく)
……… 天目茶碗の銘。「利休百会記」に記載があり、「利休居士伝書」の宗旦の留書に「あけの井戸天目かは立たる天目なり」とある。現在 所在不明。
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・朱衣肩衝 (あけのころもかたつき)
……… 大名物、漢作唐物肩衝 茶入の銘。もと武野紹鴎の所持で、のち徳川家康に伝わり紀州家に授けられたが、1667年 再度 将軍家に献ぜられ、1850年 琉球入貢の功により 薩摩島津侯が拝領した。
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・明の春 (あけのはる)【冬・新年】
……… 年のはじめ。新春。
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・曙 (あけぼの)
……… 暁 が終り、ほんのり夜が白みはじめた頃。 ・彫三島茶碗の銘。彫三島の代表的な作例といわれる。赤星家伝来。 ・利休作 茶杓の銘。利休作の茶杓には珍しく 漆拭きがなされていない。筒の〆印にはケラ判が記され、江岑の替筒が添う。
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・曙茄子 (あけぼのなす)
……… 名物、漢作唐物茄子 茶入の銘。もと相阿弥の所持で、加賀前田家に伝来した。
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・総角・揚巻 (あげまき)
……… 古代の少年の髪型。角髪。みずら。 ・明治時代の女性の髪の結い方。 ・飾り茶壷の結び方。 ・源氏物語の巻名。
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・阿漕 (あこぎ)
……… 度重なる こと。「阿漕ヶ浦」の略。「逢ふことを阿漕の島に引く網の たびかさならば人も知りなむ」(古今和歌集)による。 ・際限なくむさぼり、ずうずうしいこと。 ・能の一つ。
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