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: 銅メダリストの友よ! :

▼ 旧ブログ 記事:2008/08/25 19:03 からの転載 (写真は転載なし) ▼


朝原サンご夫婦と、ワタクシとは、商学部の同級生でありまして……
(陸上短距離の、朝原サンであります)

入学後すぐに、名前順のクラス別けがあるのですが、伝統的になぜだかアイウエオ順でなく
ABC順。つまり、彼A私Iの、当時まったく面識はなかったのであります。
(まだ日本新を出す前の彼は、入学時からすでに もっぱらのウワサでした。
「○組にスゴい奴がいる」と。わざわざ○組まで、見に行ったものでございます。)
その後の彼は、ご存知の通り 大活躍。
その後の私は、食っちゃ寝の、ぐ〜たら生活。

それから十数年の歳月。
昨年の暮れ、フタリは「再会」することになります。

私は仕事で京都に出ていて、夕方、鞍馬口駅から地下鉄に乗りました。
一つ目の今出川駅から彼は乗りこんで来て、私の隣に座ったのでございます。
「あっ、朝原や」すぐに私には判りました。
(この場合の呼び捨ては、友人と遭遇した時のそれでなく、
「あっ、SMAPや」と同じ意味合いのものでございます……)
彼が競技を続けながらも、大学院で研究をしていると
(テレビの情報で)知っていましたし、
(今出川駅の真上に、私達フタリの母校はあります)
なにより、彼の体のデカいこと!
真冬なのに、お洒落なシャツ1枚だけを羽織り、筋肉が手に取るように判ります。

とっさに声を掛けようかと迷いました。でも、何と?
<同級生なんです!><僕も商学部なんですよ><授業の帰りですか?>
<いつもTVで見てます>??  <足、早いですね>???
《いつも応援している。まだまだずっと、頑張ってほしい。》

やはり躊躇われました……
私はすぐに彼と判ったのに、周囲の乗客は気づいていない様子です。
(逆に私の方が、目立っていた気配です。大きな風呂敷2枚に別けて、釜4個を運んでたから……)
彼は、そんな怪しげな私の隣で、周りには目もくれず、携帯メールをずっと打ってました。
愛する奥様へ、でしょうか?先にメダリストとなった。少し微笑みつつ。

結局、何のコンタクトも取らなかったワタクシ……
姫路行きのJR新快速では、なぜだか彼を避け、別の車両に乗った次第です。
心の中だけで、「頑張れよ。いつも応援してるぞ!」と。
釜を両手にぶら下げ、冬なのに大汗をかきながら……。

私の世界では、私は若輩・青二才です。でもアナタの世界では、アナタは正直
「もうエエ歳」ですよね。
人見絹代 以来の快挙ですか……頭が下がります……
私は貴方という<友>のことを誇りに思い、貴方に負けぬよう、私なりのメダルを、私なりのゴールを、
目指す所存です。

(北京五輪にかこつけて、次回は天目茶碗の特集でございます。)


(「堆黒 香合」        :中国製 :紙箱)
(「古瀬戸写 天目茶碗」    :能勢善光 :桐箱)
(「青貝七宝 天目台 淡々斎好」:陽斉工房 :紙箱)