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: 田中仙樵 箱書書付 * 手造 宝珠香合 *大日本茶道学会 :

▼ 旧ブログ 記事:2009/07/03 16:10 からの転載 ▼ (写真は転載なし)


田中仙樵 自作 宝珠香合

すっきりとした やわらかい やさしげな 信楽の香合。

(実は 知りませんでしたが……)
三徳庵は、私の学校の「遠い先輩」だったようで。
天はニ物を〜と聞きますが、
実に 何物も与えられる方が いるようです。

天はホントは、不公平……


写真:石橋静友堂 じだい店


●田中三徳庵仙樵(1875〜1960)

大日本茶道学会 設立者。三徳庵は、建仁寺 竹田黙雷より付された号。
幼きより漢学に長じ、京都同志社に入り茶道に魅了される。一通りの点前を修めた後、裏千家 玄々斎四天王の一 前田瑞雪の内弟子となり、圓能斎より皆伝を受ける。
だが、満たされない思いが高じ、黙雷に参禅の傍ら、子爵・陸軍中将であり 山岡鉄舟と並び称された禅学家 鳥尾小弥太(得庵)に精神的な指導を受ける。
各流派の茶人たちと多く交わり、茶書を読み漁るうち、一人の師匠の口伝だけでは茶道の本質が伝わらないと悟り、京都高台寺内に大日本茶道学会を設立、得庵を会長に立て 自らは主任となる。当時24歳。
その後も 石州流 野崎兎園の門に入るなど、各流派の流儀を広く研究し、積極的な茶道啓蒙活動を展開。
写真や図版を使った点前の解説「礼儀作法全集」など、現代茶道の先駆けとなる試みも多い。
書の西川春洞・豊道春海、南画の長田雲堂、俳句の村上鬼城、に師事し、謡曲は宝生流、香道は志野流を極めた。また、礼法の研究のため、神官の資格も取得した。余技には、奇術に興味を示し、東京アマチュア・マジシャン・クラブに入り研究。二度の天皇天覧に供するほど長じた。
書画作陶も多く、自作には必ず自刻印を用いた。印譜には140種余が記載される。